それでも足りない場合は早めに市区町村の生活保護担当窓口に相談してみて。担当者が具体的なアドバイスをくれるし、条件に合った老人ホームも提案してくれるよ。安心して相談してみてね。
生活保護費だけでは老人ホーム費用の払えない場合の対策
生活保護受給者で、老人ホームの費用が払えない場合、以下の方法があります。
- 費用の全額を生活保護でまかなう: 受給額の加減設定を行える施設を選ぶことができます。ただし、差額を自己負担する必要があります。
- 生活保護受給者を受け入れてる老人ホーム・介護施設を選ぶ:老人ホームによっては生活保護受給者を受け入れてる老人ホームが全国に少ないながらもあります。これらの老人ホーム・介護施設は初期費用の減額、免除、月額費用が生活保護費内で足りるよう相談に乗ってくれる施設もあります。生活保護受給者を受け入れてる老人ホームがすぐにわかる紹介サイトなどで希望エリアで一度調べてみることをおススメします。
- 受給額の加減設定を申請: 生活保護の受給額を増減できる制度で、老人ホームの費用を全額まかなうために利用できます。
- 費用不足分を親族から補てんしてもらう支払い形態の施設を選ぶ: 親族からの協力で費用不足分を補てんする支払い形態の施設を選ぶことができます。ただし、生活保護の受給条件に該当するかどうかが審査されます。
どちらの方法を選択するにしても、早めに市区町村の生活保護担当窓口に相談し、担当者から具体的なアドバイスを受けることがポイントです。
生活保護受給者向け老人ホームの選び方
老人ホームを選ぶときには、入居希望者の意向をはじめとして、老人ホームの種類、費用負担、居住地域など、複数の項目を検討します。
さらに、生活保護の支給額など、生活保護受給者として考慮する要素も加わります。
生活保護受給者であっても、必要な情報を収集してよく検討し、ご自身の希望に叶う老人ホームへの入居を目指しましょう。
生活保護費だけで老人ホームの生活費は足りるの?
生活保護には8種類の扶助があります。世帯の状況に応じて、8つの扶助の中から複数の扶助を組み合わせて保護を行います。
8種類の扶助のうち、生活保護受給者の老人ホームの入居にかかわるのは以下の4つの扶助です。
・生活扶助……日常生活にかかわる費用を支給します。
(例)食費、衣類の購入費、水道光熱費
・住宅扶助……住まいにかかわる費用を支給します。
(例)家賃、地代など ※共益費は生活扶助です。
・介護扶助……介護サービスを利用する費用を支給します。
・医療扶助……医療機関での受診、薬局での薬などの費用を支給します。
老人ホーム選びの基本項目
老人ホームを選ぶときに検討すべき基本項目は以下の通りです。
- ・老人ホームの種類や規模
- ・負担する費用(入居一時金・月額利用料)
- ・入居条件と退去条件
- ・立地条件
- ・ケア体制や食事内容
- ・部屋の種類(個室・二人部屋など)
- ・スタッフや入居者の雰囲気
老人ホーム選びで生活保護受給者に関わる項目
基本項目に加えて、生活保護受給者が検討すべき項目は以下の通りです。
・施設が生活保護受給者を受け入れているか。
・入居費用が生活保護の支給限度額を超えないか。
また、居住地域の違いにも注意が必要です。
東京など、都市部の施設は一般的に入居費用が高く、地方は低い傾向があります。
生活保護の支給限度額も地域により開きがあるため、施設選びを始める前に確認が必要です。
生活保護受給者が老人ホームを選ぶ際は、老人ホーム選びの一般的な基本項目と生活保護受給者が注意すべき事項、これら二つの視点から老人ホームを選ぶことになります。